マーケティング力飛躍の起爆剤

上村です、

最近とても興味深い本を読みました。

その本はある起業家さんから勧められた本で、

世界の有名マーケッター達や富豪達がこぞって絶賛している書籍で「上村さんもこれは読んでおいた方がいいですよ」と言われ私も読んでみました。

その本は簡単に言うと

「人類の歴史」

を語った本です。

私たちホモサピエンスがどのようにしてこの地球上にいる動物の中でその支配権を獲得し生態系のトップに君臨したかを興味深く解説している本です。

私は普段こうした人類の歴史や世界の変遷などといった小難しい本は読まないのですがこの本だけは読めば読むほど惹きつけられました。

なぜならこの本の中では人類の進化の起爆剤となった「ある」力について事細かく語られており、それはこの世の中の仕組みを理解する上で非常に役立つものだったからです。

そしてそれはマーケティングにも活用できる概念でありさらなる飛躍のきっかけを与えてくれたからです。

私たちが生きているこの世界は、実はほとんどが「虚構」の世界です。

この世界は「フィクション」の世界でほとんどが成り立っています。

ですが多くの人がその事実に気づいていません。

世の中にインパクトを与え、影響力を与えていく私たちマーケッターはまずこの事実に気づくべきです。

この世界がどのようにして成り立っているのかを知る必要があります。

自らを覚醒させる必要があります。

私たち人類は、約7万年前に1つの革命を起こしました。

それは「認知革命」です。

認知革命とは簡単に言うと人類が初めて『言語』を獲得しそれによって新しい力を手にいれた革命を意味します。

私たち人類は言語という武器を手にしてどんな力を新たに手に入れたのか。

それは、『妄想力』です。

言葉を換えると、『想像力』です。

私たち人類は言語と想像力という強力な武器を手にしたことにより新たな産物を生み出すことに成功しました。

そしてその産物により人類は凄まじい進化を遂げさらにその産物を効果的に活用する人物たちは権力と富を獲得し人々を支配し統治することに成功しました。

その産物とは、『神話』です。

それまでの人類は、少人数で群れて生活するいわゆる村社会のみで留まっていました。

多くの人々が何かの共通意識を持ち協力することはありませんでした。

ですが言語と想像力という利器を使い人類は『神話』という概念的結束力を持つ産物を作り出し、より多くの人々を団結し協力させることに成功しました。

わかりやすい神話の具体例は、宗教です。

キリスト教やイスラム教、仏教といった宗教は実は神話です。物質的には存在しません。

ギリシャ神話も日本神話も言葉の通り神話です。私たちの脳内でのみ存在しているものです。

そして人々はその神話を信じ、そしてその神話に基づいた価値観を形成しそれに沿った人生を歩みます。

その神話を信じる人々はそれが本当の現実だと信じ生きるのです。

そして時の権力者はその神話を効果的に生み出しor活用し人々を結束させその世界の中で生きさせ権力と富を獲得しました。

ここは特に重要なのでしっかりと集中して聞いてください。

この世界には、「2つの現実」が存在します。

それは、客観的現実と、想像的現実です。

客観的現実とは、目の前にある物質を意味します。

実際に手に取って触れることのできる椅子や机、あなたの肉体もこの客観的現実の中に入ります。

この世の中にはまずこの物質という客観的現実が存在します。

そしてもう1つの現実が存在します。

それが想像的現実です。

想像的現実とは、実際に目の前には物質的には存在していないものの、私たちの頭の中では現実に存在していると”思っているもの”を意味します。

例えば上で話したギリシャ神話や様々な宗教もこの想像的現実のカテゴリーに入ります。

それだけではありません。

私たちが普段使っている「お金」、つまり「貨幣」もこの想像的現実です。

私たちが普段当たり前のように使っているお金も冷静に考えればただの紙切れです。

ですが世界や国が貨幣という神話を作り出し、人々がそれが現実だという同意があるので貨幣は現実のものとして存在しています。

私たちの世界に当たり前のように存在している国や法律、資本主義もそう。

実はこの社会の根幹となっているものは実はほとんどが想像的現実なのです。

私たちは実は、想像的現実というある意味虚構の秩序の元に今この世界を生きているのです。

元々はこの世界は客観的現実のみによって形成されていました。

ですが人類が言語と想像力を手にし、神話という想像的現実を生み出した時から世界は変わりました。

今や想像的現実が、地球上の生き物や土地などといった客観的現実をコントロールする時代となっています。

そしてこの流れは今後さらに加速するでしょう。

まずあなたがすべきことは、

この世界は客観的現実と想像的現実の2つの現実によって作られているということを認識することです。

すると今まで自分が当たり前だと思っていた現実が実は想像上のもの、つまり虚構のものではないかという新しい視点を手に入れることができ、世の中の本質を見抜く目を鍛えることができるようになります。

これは何を意味するのか。

それは一言で言うと、『自由』になるということです。

今まで自分が真実だと思っていたことが実は虚構のものだったのかもしれないという視点を持つことで、自分を縛りつけていた呪縛から自らを解くことができます。

国やメディア、学校や親から刷り込まれてきた現実(のように見えるもの)から自らを解き放ち覚醒することができます。

「大企業で働くことが一生安泰」
「国や会社が自分を守ってくれる」

そうした想像的現実を手放すこともできるようになります。

「お金持ちは悪だ」
「セールスは迷惑行為だ」

というお金持ちになるのを阻害する想像的現実も虚構のものだと気付くことができ手放しやすくなります。

突き詰めればこの世の中のほとんどは様々な想像的現実ででき上がっていますが、

その現実の本当の姿を認識することで自分に適切な想像的現実を自由に選択することができるようになります。

これからの時代で自由に生きるためには、こうした柔軟な思考力と俯瞰した視野を手に入れることです。

資本主義や貨幣といったものが絶対的な現実だと思って生きるのか、

それともそれらが想像的現実だと認識した上でその神話を自らのために有効活用するのかでは天と地ほどの差があります。

そしてこれからの時代で圧倒的な富を獲得できる人は、その想像的現実の仕組みを理解した上でそれを自分の味方につける人、そしてさらなる富を得る人は新しい想像的現実を作りそれを世の中に発信する人です。

私は何かしらの商品やサービスを販売するのであれば、世の中にインパクトを与えなければならないと思っています。

それがマーケッターとしての1つの使命だとも思っています。

そしてそれはある意味、新しい想像的現実を作り出す行為だとも思っています。

新しい想像的現実を作り出し、その現実の同意を人々から得るのは簡単なことではありません。

ですがその新しい想像的現実の同意をする人が、1人、2人、3人、、と増えていき、ある時その臨界点を超えた時その想像的現実は一気に世の中に広まります。

そして人々はその神話を真実のものと信じ、それを作り出した人がその最大の恩恵を受け取ることができます。

この資本主義社会が崩壊しなければ莫大な富を得ることができます。

もし資本主義が崩壊したとしてもこの法則を活用すれば何かしらの莫大な恩恵を得ることができます。

人は神話に支配され、神話の中で生き、神話の中で亡くなります。

そこに良い悪いも存在しません。あるのはただその事実のみです。

であれば私たちに求められているのは、それを知り、それをどう扱うか、です。

今日はかなり抽象度の高い話をしましたが、意識の高い人ほど、様々なインスピレーションを得られるように設計しています。

ぜひ今日の話を聞いた上で気づいたこと、発見したこと、新たに得られたことを感想でいただければ幸いです。

いつもありがとうございます。

上村

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